東山の麓…静かに時を刻む数奇屋の山荘がある名を清流亭という
南禅寺山門の北に位置し、かつての塔頭楞厳院があった地に、静かなる趣をなす山荘、清流亭。
数奇屋造の表構えや茶室に書院、糸桜が美しい庭園が広がり、東郷平八郎元帥が「清流亭」と命名した往時の姿を、今もそのまま受け継いでいる、大正初期の建築です。
明治・大正きっての[数奇屋工匠]北村捨次郎が創意をこらした家屋、[植治]こと小川治兵衛の手になる庭園。
琵琶湖疎水から水を引き入れた瀟洒な佇まいは、現代も静かなる趣を漂わせる佇まいです。
文人墨客が訪れ、やがて美術工芸家にとって憧れのサロンになり、当時のモダンボーイ達は、この清流亭で夢を語らいました。
その後さまざまな曲折を経て、現在は大松株式会社が「預かる」気持ちで所有しております。
2010年、清流亭は国の重要文化財に指定されました。歴史的にも貴重な建造物ですので、現在、当社でしっかりとお預かりすることで文化保存に貢献し、ひいては我々を育ててくれた京都への恩返しになると考えております。
建造物保護のために非公開となっている清流亭内部を、本サイトでご紹介してまいります。
非公開のため見学は不可となっております。
■京都市左京区南禅寺下河原町43